悪路で名高いレーゾワ・ライレンピー道路
ナトゥラマー!神崎です。
日本は過ごしやすい秋ですね🍂チン州もこれからだんだん冬に向かいます。12月~1月頃には、霜が降りたり、水道の水が凍ったりする地域もあります。暖房器具が無くて家の中は寒いので、冬になると外で日向ぼっこをする人が激増します。笑
さて今日は、悪路として名高い“レーゾワ・ライレンピー道路”についてお話します。車でライレンピーへ行く際には必ず通る道ですが、雨季になると泥沼になり、土砂崩れも起きるとても危険な道路です。
レーゾワは、ライレンピーから一番近い町です。この道路はGoogleマップでは表示されないのですが、青い点線のあたりにあります。レーゾワ・ライレンピー間は直線距離でたった30km。でも実際に車で走ってみると、山道で急カーブが多く、スピードを出せないので最低4時間はかかります。
チン州政府が管理している道路で、日本でいう“県道”のようなものです。舗装はされていません。道路の幅は1車線分しかありませんが、対向車が来ることはほとんど無いです。もともと森だった場所に整備された道路なので、道のすぐ脇には木々がたくさん生えています。「あぁ、これから秘境に向かうんだなぁ・・・」という気分になる道路です。
地面はデコボコで、車体がしょっちゅう跳ねます(最初は楽しいけど、だんだんしんどくなってくる) 。車の中で熟睡できたらツワモノです。以前、車が跳ねたときに、足元に置いていたパパイヤが吹っ飛んで割れたこともあります。もちろん四駆でなければ走れません🚙
ガードレールが無いので、特に道路の幅が狭い場所ではヒヤヒヤ・・・落ちたらアウトです。
この道路で上手に運転できるドライバーはかなり少ないです。初めて運転するドライバーにとっては非常にチャレンジングな道路なので、先輩ドライバーに同行してもらい、指導を受けながら運転の練習をすることもあります。四駆でガソリン代がかかり、運転できるドライバーも少ないので、ライレンピーへの交通費はとても高いのです・・・(泣)
坂を上ったり下りたりの繰り返し。同じような風景がずーっと続きます。ドライバーの集中力にはいつも感服です。50代のベテランドライバーは、ライレンピーまで運転するときは体に力が入りすぎて、いつも膝や腰が痛くなってしまいます・・・。
パンクやエンジンのオーバーヒートもしばしば起きるので、レーゾワを出発してライレンピーに着くまでに何度も車を止めなくてはならず、余計に時間がかかります。「ライレンピーに1回行くだけでも車がだいぶダメージ受けるなぁ・・・」といつも思ってしまいますが、日本で何年も前に製造された中古の四駆は現役で頑張っています!さすが!
(都会でアスファルト道路を走っている四駆を見かけると、「何でこんなツルツルの道路を走ってるの」と思ってしまう・・・ボソリ)
途中で出会ったナナウ。顔の中心部が白いナナウは初めて見ました。ミャンマーでよく飼われている普通の牛よりも、ぽっちゃりしているのが可愛いです。
こちらの動画では、レーゾワ・ライレンピー道路の雨季の様子が紹介されています。
皆さん、ますますライレンピーに行ってみたくなりましたか?笑
過酷な移動の先には美しい秘境が待っています!!