チン州、ライレンピーはどんな場所?
ナトゥラマー!(マラ族の言葉で、お元気ですか?)
柴田です。
今日はミャンマー・チン州のライレンピーという場所について紹介します。とにかく遠くてたどり着くのが大変な場所なのです。
ミャンマーの端の端!
ミャンマー連邦共和国、チン州。1,500mを超える山々がそびえ、中国、インド、バングラデシュと国境を接している地域です。ミャンマーの中でも最も開発が遅れている地域です。でも、豊かな自然と豊かな文化を持ったとても素敵な場所なんですよ。
チン州の人口は約50万人ですが、なんと57もの民族が暮らしています。1万人も満たない民族がいます。まさに多民族地域!ミャンマー全体で135民族がいると言われていますが、その三分の一を占めています。
そんなチン州に位置するライレンピー町というのはここです。もはやミャンマーではない・・・(笑)。インド国境が間近にあります。
ライレンピー町の標高は1,500m。昼夜の寒暖の差が大きく、コーヒー栽培には適した場所です。
片道3日の道のり
日本からライレンピーまで行こうと思ったら・・・片道3日間かかります。
1日目
まず、日本各地からヤンゴン空港まで飛びます。直行便で6時間かかります。その日はだいたい夕方着なのでもう飛べませんから、まずヤンゴンで1泊。
2日目
次の日に、ヤンゴンからニャウンウー空港へ、国内線で飛びます。先日、世界遺産に認定されたバガンがあるところです。国内線は1時間10分程度です。
そこから四駆をレンタルして北へ向かいます。ガンゴーという町まで7時間ぐらい、ずーっと車に乗ったままです。そして、ガンゴーで1泊します。
3日目
ガンゴーからライレンピーまで、さらに四駆を走らせます。所要時間は10~12時間。もはや、前日のニャウンウー→ガンゴーが近く思えるレベルです。ライレンピーには夕方ごろに着きます。
ということで、日本を出発してから3日目の夕方にやっと到着します。毎回毎回行くたびに「今回は着かないのか・・?」と心配になるぐらい時間がかかる(笑)。でもちゃんと着きます。
たまに道路工事で通行止めになり、ぼーっと待たされたりもしますが、道中の景色は素晴らしく、自然の偉大さを実感します。
ライレンピーの町紹介
そんな道のりを行き、苦労して到着したライレンピーは本当に素敵なところです。町を一望できる丘に登ると、緩やかな坂道に沿って町が作られていることがよくわかります。
1本、2本と少数のコーヒーを植えているところもちらほら・・・。中には100本程度まとめて植えているお宅もあります。
電気、水道、ガスはどれもありません。携帯電話は最近つながりましたが、とても遅くて夜中しかつながりません。
不便に思われるかもしれませんが、ゆっくりと流れる時間、夜になると焚火で暖を取りながらのおしゃべり、満天の星空を見ると、何日でも滞在したくなってしまいます。