ミャンマー・ライレンピーコーヒープロジェクト

ミャンマー・ライレンピーコーヒープロジェクト

農業センターって何やっているの?仕事内容を紹介!

ナトゥラマー!(マラ族の言葉で、お元気ですか?)

神崎です。

 

地球市民の会は、チン州のライレンピーに持続開発研修センターを建設しました。このセンターを拠点として、循環型農業の指導やコーヒーの普及活動などを行っています。

 

今日は、ライレンピー持続開発研修センターの仕事について紹介します。

 

センターの一日

朝8時半に出勤してから夕方17時まで、バタバタと忙しく過ごしています。スタッフは全部で6名!スタッフについては、こちらの記事で紹介しています

 

水やり

約2.4ヘクタールのデモファームでは、キャベツ、トマト、ケール、アボガド、イチゴなどなど、様々な作物を育てています。何万本ものコーヒーやマカダミアなどの苗もあり、スタッフ全員で水やりをしても1~2時間はかかります。

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堆肥づくり

デモファームで使うためのボカシ堆肥や土着菌堆肥をつくっています。材料となる腐葉土集めるために森とセンターを何往復もし、牛フンは遠くの村から運んで来ます。材料集めはとても苦労しますし、他の地域に比べて輸送費がかかるのでコストが高くなってしまいます。

 

日本の有機栽培の資材は、無料で手に入ることが多いです。牛糞やもみ殻など、処理するにもお金がかかるので「無料で持っていっていいよ」と言われることがありますが、ミャンマーではすべて有料。多くの人が農業で使用するために、お金を払って購入する必要があります。道が悪く運搬も大変なので、資材集めに苦労しています。

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害虫対策

無農薬・無化学肥料で栽培しているため、虫がたくさん発生します。その対策として、竹酢液など自然由来の忌避剤をつくって散布しています。それでも寄ってくるしぶとい虫は、一匹ずつ手で取り除かねばなりません。

 

コーヒー加工の特訓

コーヒーの加工を本格的に始めるのはまだ先ですが、近隣の家の庭でとれたコーヒーチェリーを買い取り、加工の特訓をしています。これまでは時間や温度を記録するという習慣がありませんでしたが、高品質なコーヒーがつくれるよう、こまめな記録を心掛けています。

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研修(センター、村、学校)

3タイプの農業研修(3日間、7日間、1ヵ月)と栄養研修を定期的に実施しています。農業研修では、センターに宿泊しながら、座学と実践の両面からみっちり学びます。遠方から数日かけてバイクで参加しに来る農民もいます。栄養研修は女性を対象とし、三大栄養素などの基礎から、妊産婦や乳幼児の栄養についても指導しています。

 

研修はセンターだけでなく、時には村や学校に出かけて実施することも。事情があってセンターまで来ることが難しい人もたくさんいます。なるべく多くの人に研修を受ける機会が生まれるよう、スタッフたちは悪路の長時間移動にも負けずに頑張っています!

 

地元メディアに取材されました!