ミャンマー・チン州コーヒープロジェクト(仮)

ミャンマー・チン州コーヒープロジェクト(仮)

コーヒー苗の育て方

ナトゥラマー!(マラ族の言葉で、お元気ですか?)

柴田です。

 

今日は、ライレンピーで実践しているコーヒー苗の育て方についてお伝えします。

 

ライレンピーコーヒーはアラビカ種

コーヒーにはアラビカ種とロブスタ種があるのはご存知のお方が多いのではないでしょうか。

 

ざっくり言うと、こんな感じです。

 

  • アラビカ種:高地、栽培が難しい、味や香りが良い
  • ロブスタ種:低地、栽培が易しい、苦みと渋みが強い

 

コーヒーの種類について、詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

4.コーヒーの品種と特徴 | AGF®

 

ライレンピーではアラビカ種の中からいくつかの品種を選んで栽培しています。

 

ミャンマー国内のコーヒー会社などに協力をいただいたり、購入したりして豆を手に入れました。ライレンピーは輸送が本当に大変な場所なので、豆を運ぶのがとても大変でした。

 

発芽ベッドづくり

入手した豆は、手作りした発芽ベッドにまきます。この発芽ベッドは作業がしやすいように、そして、土から離して病気や虫になるのを防ぐために、腰ぐらいの高さで作ります。竹などで枠を作り、そこに砂を入れます。

 

枠づくりは、現地の人にとってはお手のもの。ですが、砂を手に入れるのがこれまた大変で、遠くの河原から運んできました。

 

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苗ポットへ移し、苗床へ

発芽ベッドで発芽させたものを、苗ポットに移します。根が曲がっているものや健康状態が悪いものは、ここで取り除きます。健康な苗を作るためには、ここでしっかりと選別することが大切です。スタッフは「もったいないし、苗がかわいそうだと思うけど、心を鬼にして取り除きます!」と言っていました。

 

そして遮光ネットを張った苗床で育苗をします。水やりをはじめ、陰の調整、葉色のチェック、病気苗の隔離などいろいろとやることがあります。

 

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ぼかし肥の材料集めも一苦労

コーヒー苗のためだけではないのですが、ライレンピーのセンターではぼかし肥を作っています。

 

ぼかし肥とは、米ぬか、油の搾りかす、土、もみ殻、鶏糞、灰などを混ぜて発酵させて作ります。発酵させる段階で微生物が大量に発生し、40度以上まで温度が上がります。ホカホカと湯気が立つほどです。

 

ぼかし肥を使うことで、作物の生育を促すことができます。私たちの農法では、化学肥料を使わずに、微生物の力を生かしたぼかし肥を使用しています。

 

ぼかし肥を作るには、米ぬか、油粕、鶏糞などが使われるのですが、ライレンピーはどれも手に入りません。

 

日本の有機農家だったら、畜産場から糞を無料でもらってきたり、精米所から米ぬかをもらったりと無料や安価で集めることができる資材も、ミャンマーではすべて有料です。

 

これまで私たちが活動してきたシャン州でも、有機資材は農家が皆使用するので、有料で購入しなければなりませんでした。チン州は、資材集めがシャン州以上に大変でした。

  • 米ぬか:籾すりや精米は、杵と臼を使って食べる分だけ。大きな精米所などはありません。なので、米ぬかが集まりません。
  • 油粕:そもそもチン州の料理は油の使用量が少なく、油糧作物も作っていません。なので、油の搾りかすがありません。
  • 鶏糞:地鶏を放し飼いにするのが主流なので、養鶏場からまとまった量の鶏糞を手に入れることが不可能です。

 

それでも作物のため・・・と牛糞、米ぬか、草木灰などを何とか集め、ぼかし肥を作りました。ぼかし肥は、コーヒーの苗にも、他の作物のためにも使っています。大きくなぁれ~!!